■変数間のデータの受け渡し

   変数から変数に値を代入する時におきるミスについて紹介します。
   テキスト系の言語では、変数名を間違えることはよくあります。
   これはLabVIEWでもよくあることです。
   しかし、LabVIEWでは、そのほかにも注意しなくていけないことがあります。

   ローカル変数の値をグローバル変数に代入して、他のViで参照したい。
   確かに、代入を行っているはずなのにグローバル変数には、ローカル変数の値が代入されていません。
   なぜでしょうか?

   ローカル変数が「読み取り」にグローバル変数が「書き込み」になっていませんか?
   これでは、ローカル変数の値がグローバル変数に代入されてしまいます。
   この間違いは、ワイヤが破線になることがないので割と気がつきません。

   クラスタデータの代入をする時も注意が必要です。
   各要素の順序が同じでないと、元のデータと受け取ったデータの順序がおかしくなります。

   クラスタを使用する場合は、最初に定義した制御器(表示器)をコピーして使用しましょう。
   こうすることにより、クラスタの順序が入れ替わることはなくなります。
   順序が怪しいようであれば、「Unbundle By Name」を使って要素の順序を確認してから接続することをお勧めします。

   LabVIEWに限らず、データの受け渡しミスは、バグの初歩中の初歩です。
   プログラムがおかしな動きをしているよであれば、データの受渡し(ワイヤの接続や、変数のデータ受渡しの方向)を先ず確認
   してみましょう。

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   最終更新日:2003-04-04