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■パソコンで測定する AOボード編 AOボードは、DAC(デジタル/アナログ変換器)を使用してデジタルデータをアナログ信号として出力します。 DACの性能の範囲であればどのような波形でも作ることができます。 ここでは、AOボードの使用に必要な知識を解説します。 1.出力範囲と分解能 AOボードは、電圧源又は電流源として使用できます。 電圧源の場合は「V」、電流源の場合は「A」でCHごとの出力できる範囲が決められています。 ビット数で表される分解能で出力の変化できる最小幅が決まります。 例えば、出力範囲が±10Vで分解能が12Bitの場合 出力の分解能=20V/2^12=約4.89mV となります。 2.セトリングタイムとスルーレート DACの出力が現在の状態から次に指定された値になるまでの時間をセトリングタイムといいます。 DACの出力を変化できる割合をスルーレートと言います。(凾u/凾s) この二つのパラメータは、次の出力状態への変化の速さを示します。 つまり、セトリングタイムが短くスルーレートが高いDACは高い周波数の出力を生成できるということです。 3.出力レート DACの出力がアップデートされる間隔を出力レートといいます。 例えば1MS/Secの出力レートでは、一秒間に1000000回出力のアップデートがおこなわれます。 このこのパラメータは、DACが出力できる最高周波数を決定します。 ナイキストの定理では、希望する波形の最大周波数の2倍のレートがあれば元の波形を再生できるとなっています。 しかし、実際には2倍程度のレートは図に示すとおり、希望する波形はできません。 出力レートを希望する波形の最大周波数の10倍程度にするのが無難なようです。 4.出力バッファ AIボードには。波形バッファがあるものがあり、ここに波形データを格納させ繰り返し出力させることができます。 例えば、正弦波の1周期分のデータをバッファに格納し、繰り返し出力させるというようなことができます。 また、任意の制御信号をバッファに格納し出力させることができます。 この時の、時間分解能は。出力レートとなります。 AOボードは。単純な電圧源や電流源だけではなく、任意波形発生器やファンクションジェネレータとしても使用できます。 AOボードを有効に使用すると、システムを小型化・ローコスト化できます。 |
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