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■強い結合、弱い結合
VIへのデータの引き渡し方には、2種類の方法があります。
VIの端子に直接ワイヤを接続す方法と、グローバル変数を使う方法です。
前者は、データを渡してくるVIの影響を強く受けます。
実行されるVIは、データを引き渡してくるVIの処理が終わらないと実行されません。
実行されるVIとデータを引き渡してくるVIの結合(結びつき)は強いといえます。
後者は、グローバル変数の内容(データがあってもなくても)に関係なく実行されます。
シーケンスストラクチャや、エラー処理のワイヤ等を使用して、実行順序を決めないと希望した結果を得られません。
このVIは他のVIとの結合(結びつき)が弱いといえます。
正しいデータをもらわなくては、正しい結果がでないと言う点では同じことなのですが、後者には重要な欠点があります。
グローバル変数は、LabVIEWのどのVI(同時に実行されているもの)からでも変更ができるのです。
つまり、自分のうかがい知れない場所で、変数の中身が変更されている場合があるのです。
これは、バグの発生(解析時間)を増大させ、不安定なプログラムを作る要因になります。
しかし、グローバル変数は、全てにおいて悪というわけではありません。
次のような場合は、使用しても問題がありません。
・グローバルな定数(GPIBアドレスや最大数や最小数の設定など)として使用する場合
・排他処理をするために複数のVIからランダムに参照される変数
・端子がたりなくなった場合
・VIサーバーを使用して、呼び出すVIに特別な機能を持たせたい場合
上記以外でも、、グローバル変数を使用した方が、わかり易いダイアグラムになることがあります。
グローバル変数を使用する時は、細心の注意をはらいたいものです。
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