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■イベントドリブン
VisualBasicでは、「数値が変わった時」「ボタンをクリックした時」「フォーカスが移った時」のようにイベントに対する処理を記述
することは簡単にできます。
しかし、LabVIEWでは、これらのことをやろうとすると割と面倒ですし、結構できないこともあります。
ここでは、オカーレント等のイベントや同期を取るVIを使用しないで、イベントに対して処理をおこなえる方法を紹介します。
1.値が変わったら処理を実行する
下図左のようにしてもいいのですが、これだと常に処理をおこなうことになり、処理内容によっては、動作が大変遅くなります。
下図右では、シフトレジスタを使用し、前の値との比較をおこない、変化があった時のみ処理をおこなうようにしてあります。
このようにすることにより、変化があった時のみ処理をおこなうダイアグラムを作成できます。
クラスタの比較もできますので、複数のイベントを一ヶ所で監視することもできます。(比較アイコンを基礎群の比較にする)
2.フォーカスが移ったら処理を実行する
制御器のプロパティノードに「KeyFocus」というプロパティがあります。
これを監視するループ作成し、値がTrueからFalseに変化した時(フォーカスを失った時)に処理を実行します。(下図参照)
逆にフォーカスを得た時に処理をおこなうには、プロパティノードの値がFalseからTrueに変化することを監視します。
3.ファンクションキーが押されたら処理を実行する
ブール制御器をフロントパネルに配置し、右クリックでプルダウンメニューを出します。
メニューの「上級→キー操作...」でキー操作画面を出します。
この中の「キー定義」でブール制御器にファンクションキーを定義(ファンクションキーが押されて時、Trueになる)できます。
ブール制御器の端子をループの中で監視すれば、ファンクションキーのイベントを取得できます。
このブール制御器をユーザーに見せたくない場合は、制御器を隠しておきます。
4.キャンセルできるウエイト
ダイアグラムの中で定期的にViを実行させたい場合、ループを廻し、「Wait
Until Next ms Multiple」関数を使用します。
この関数は、ループ内の処理が終了後、指定時間待って次のループに移ります。
待っている間は、ループ内の処理は止まっているので、終了させるのにウエイトが終了するまで待つ必要があります。
(下図左参照)
ウエイト時間が長いとキーを押しても反応しないように見えてしまいす。
このような状態を回避するためには、上図右のように、タイマーを自分で作る必要があります。
END端子は、100mSごとに監視されるので、ボタンが押された場合、タイムラグなく反応します。
LabVIEWでユーザーインタフェースを開発するには、少し工夫が必要です。
ここで紹介したように、ただ端子を監視するのではなく、シフトレジスタを使用すると、効率的な処理を実現できます。
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