■波形の取り込み

   オシロスコープやスペクトラムアナライザなどで、波形データを保存したい場合があります。
   計測器本体のFDDやHDDで保存できますが、内部フォーマットや画像ファイルとなり、あとでPCで解析することができません。
   しかし、GPIBで波形データが取り込めますので、CSVなどのテキストファイルにして保存することができます。
   ここでは、波形データをGPIBで取り込む時の注意点をご紹介します。

   1.転送モード
    波形データの転送方式は、テキストモードとバイナリモードがあります。

    テキストモードは、各ポイントの値がテキストとして転送されてきますので、そのまま保存できますし、扱いも簡単です。
    しかし、データ量が多くなり転送に時間がかかります。

    バイナリモードは、各ポイントの値をバイナリデータとして転送しますので、データ量も少なく転送時間が早くなります。
    しかし、計測器によってはプログラム側でスケーリングする必要があるものもあり、面倒な場合があります。
    また、上位バイトと下位バイトをスワップさせる必要がある場合もあります。

    基本的にはバイナリモードの方が実用的(転送時間が早い)なので、お勧めいします。

   2.バイト数
     受信バイト数は、次のように計算します。

     受信バイト数=波形のポイント数 × ポイントあたりのバイト数 + α(ヘッダやフッダのバイト数)

    波形のポイント数は、可変する機種あるので取り込みごとに、読込む必要があります。
    ポイントあたりのバイト数は、倍精度実数で4Byte、符号なしワード整数で2Byte等、バイナリの場合は転送データの型で
    決まってきますが、テキストの場合は、機種により違うのでマニュアルで確認する必要があります。
    ヘッダやフッダ等、測定値以外の情報が付加される場合もあるので、その分も追加します。

   3.タイムアウト
    非常に長い波形データを取得する場合は、GPIBがタイムアウトを起こす場合があります。
    長い波形データを転送する場合は、GPIBのタイムアウトの時間を長めに設定してください。

    各計測器には、波形転送のサンプルプログラムがついていますので、それらを参考にLabVIEWに置き換えるとをお勧め
    します。

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   最終更新日:2003-04-04