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■不安定な動作
計測制御プログラムを作成していると次のような現象にでくわすこがあります。
・1回目はうまく動作しなかったが、2回目からうまく動作するようになった。
・同じ型式の計測器なのに、動くものと動かないものがある。
・同じことをしているのに、動かなくなる時がある。(動作が不安定)
計測器本体やGPIBドライバのバグ等の場合もありますが、大体は基本的なことを見直すことにより、不安定さを改善できます。
1.アドレス・デリミタの確認
アドレスが間違っていると全然動きませんが、デリミタはEOIが設定されていると割と動いてしまいます。
デリミタの設定はは、受信データの後に「LF」や「CR」が付いてしまうことがあり、数値変換する場合はいいのですが、文字列
と比較する場合は正確な比較ができなくなるのでデリミタをしっかりあわせておく必要があります。
アドレスの重複も動いてしまう場合があるので要注意です。
計測器のアドレスの未設定やGPIBのモード(アドレス、TalkOmly、ListtenOnly)の間違いなどもあります。
2.ヘッダ・コマンド体系の確認
計測器によっては、受信データのヘッダの有無をコマンドで設定できます。
プログラムの最初にヘッダの有無を指定しおかないと、同じ型式の計測器でも動くものと動かないものがでてきます。
又、コマンド体系(ノーマル or SCPI)の設定が変更できるものもあります。
SCPI体系のコマンドをノーマル体系のコマンドモードで送っても計測器は制御できません。
コマンドの送る順序に規則があったり、設定によって使えるコマンドが違うなどということもあります。
3.受信バイト数
受信バッファのサイズが1バイト足りなくても、読込みデータが違う値になったり、次の受信コマンドに影響したりしてうまく動作し
ません。
受信バイト数を計算し、余裕を持たせて設定しておく必要があります。
4.ケーブルetc...
ケーブルは、規格に指定されているものを確実に守る必要はないのですが、やはりループしない方がいいし、短い方がベターです。
コネクタがうまく接続されていなかったり、GPIBカードがうまくインストールされていなかったりということもよくあります。
不安定な動作には、必ず何か原因があります。
これらを確認しても駄目な場合は、計測器を単体で動作確認したり、つなぎ方や組み合わせを変えてみます。
それでも駄目なら、メーカーに相談してみましょう。
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