■光ATT・切替器の制御

   ATTや切替器の制御では、設定してから安定するまでに時間がかかるのでウエイト時間を入れる必要があります。
   これが光のATTや切替器になると、機械的な稼動部分の制御になるのでこのウエイト時間がより重要になっていきます。
   最適なウエイト時間を設定しないと動作が不安定になり、正確な測定ができなかったり、最悪計測器がハングアップします。
   しかし、ウエイト時間は、設定によっても変わってくるので、最大値にあわせると無駄な時間を待つことになり非効率です。
   このような場合は、どうすればよいでしょうか?

   現在市販されているGPIB対応の計測器には、計測器の状態を示すステータスバイトを読取る機能が付いています。
   この中に、設定中なのか、設定が完了しているのかを示すビットが通常あります。(必ずあるわけではない)
   設定後、これを監視することにより確実に、設定がなされたことを確認できます。

                  

   上図では、4Bit目が設定完了ビットなので、4Bit目が立ったときにループを抜けるようにしています。
   この時の注意点は、ループの中にウエイトを入れることです。
   連続的にステータスを読みにいくと計測器がハングアップしたり、計測器のパフォーマンスが落ちる場合があります。

   ステータスバイトは読込むことによってクリアされます。
   動作を確実にするために、設定の前に一度ステータスバイトを読込んでおいた方がよいでしょう。

   光に関する制御は、機械的な稼動部が多く、電気の制御とは違うノウハウを必要としてきます。
   計測器の構造をよく理解することにより、より安定したシステムを構築することができます。
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   最終更新日:2003-04-04